普通の恋愛って何?と問いかけたい「きみはポラリス」
どうも、マンガ大好きモスグリーンです。
今回は、モスグリーンの好きな小説を紹介したいと思います。
「きみはポラリス」 三浦しをん著
「舟を編む」などで知られる三浦しをんが書いた恋愛小説集。物語は短編が11集あって、それぞれにテーマがある。普段、恋愛小説を読まないモスグリーンだがこの小説はあっという間に読んでしまった。
読んだ感想は
「ん~普通の恋愛ってなんだろ?」
様々な恋愛、愛のカタチ
この短編集の中では、それぞれ多種多様な主人公がいる。その主人公の恋愛の話であるが、みんなが思う世間一般の恋愛小説とは少し違っている。
片思い、年齢差、三角関係
ここまでは普通の恋愛小説と変わらない。
しかし、そこに同性愛、禁断の愛などが加わってくる。
ただ、男女が結ばれたり、別れたりの話ばかりではない。
「きみはポラリス」ってすごいタイトル
ポラリスって“北極星”のことだけど、この小説のタイトルがもうね。すごいと思う。
主人公にとっての“光り輝く星であり、大切な存在”
どの話も読んでいてそれがよく伝わるから、三浦しをんの表現力はすごい。
そして考えさせられる。普通の恋愛って何?
普通の恋愛って何?
これ、モスグリーンは割りと疑問に思っている話題なんだけど。
普通の恋愛って何?
男女が付き合って、結婚して、子どもが産まれて…てのが世間一般の恋愛?
いやいや、そもそも普通って何って感じ。
よくみんなが言ってるからっていうけどみんなって誰??
結婚できないから同性はダメなの??
だって“好きになったら同性も異性も関係なくない?”と思うんだけど…。
まだまだ、そういう考えが受け入れられないから難しいよね。
モスグリーンの周りも、そういう考えはなかなか受け入れてもらえないから
「いろんな人がいるんだから、いろんな恋愛があってもいいよね」と言えるくらいになれるといいなあ。
好きな人がいるっていいね
どの話を読んでいても思うのは、好きな人がいるっていいねってこと。
ハッピーエンドばかりじゃないけど、好きな人がいることで苦しいこともあるけれど。
“好きな人”がいるだけで、たくさん心が動かされる。
そして、恋愛だけに言えたことじゃないんだけど、答えは1つじゃないってこと。
それぞれの考え、価値観、愛のカタチが人の数だけあるんだと気づかせてくれる…。
個人的にモスグリーンが好きな話は「冬の一等星」!
こんな風に誰かと心を交わしてみたい
そう思える素敵な恋愛小説でした。